岐阜・樽見鉄道を舞台に描かれる、
小説家・中村航の書き下ろし最新作。
2025年8月1日〜販売開始
スペシャルノベルティである「桜の約束」の単行本は、中村航が樽見鉄道のために書き下ろした最新作。ものがたりになぞった旅を楽しんでいただくために、1日フリー乗車券も特別にペアチケットでご用意!「桜の約束」を片手に、物語の主人公・悠作の旅路をなぞる樽見鉄道の旅に出かけよう!
NOVELTY01
中村航が樽見鉄道のために執筆したこの企画でしか楽しめない一冊。
(全ページ128ページ)
NOVELTY02
岐阜の風景を駆け抜ける樽見鉄道。
その雄大な情景を一枚に収めました。
NOVELTY03
「桜の約束」のカバーデザインの
ポストカードに中村航からの
メッセージを綴った一枚。
中村航が綴るものがたりに登場する主人公が目で見て、感じた風景を、あなた自身の感性でたどる旅。
車窓に流れる景色、はじめて降り立った無人駅の空気感、その土地の郷土料理の味、旅を通して巡り合う人々との出会いと別れ、そして悠久の時を生きる大きな桜の木――。
そんな情景ひとつひとつを巡る旅に、ものがたりとあなたの感覚がリンクしていく。
決まったルートや仕掛けはありません。ただ、自由に列車に乗り、気になる駅で降りて、物語と重なる景色や人との出会いを楽しみながら、心に残る、気ままな樽見鉄道の「小説列車」をお楽しみください。
映画化された話題作も多く、
人気ゲームの原作・作詞でも活躍する
小説家・中村航が樽見鉄道のためだけに
書き下ろした最新作。
深沢悠作は名古屋で活動するフリーランスのデザイナー。その日もデザイン案のボツを食らい、肩を落とす悠作のもとに恋人・真木彩香から「今から旅行に行こう」と連絡が入る。言われるがまま悠作が連れてこられたのは彩香の故郷・岐阜県大垣市だった。ここからレールバス“樽見鉄道”に乗り大垣市から本巣市根尾までを旅するというが、彩香は急な仕事でひとり名古屋へ帰ってしまう。残された悠作はひとり、仕方なく樽見鉄道に乗り込むが ――
仕事や結婚など30代男女のリアルな悩みと葛藤、そして樽見鉄道沿線地域の情景を丁寧に描く、樽見鉄道のために中村航が書き下ろした新作小説。
中村 航nakamura kou
岐阜県大垣市出身の小説家。
2002年「リレキショ」にて第39回文藝賞を受賞しデビュー。ベストセラーとなった「100回泣くこと」ほか「デビクロくんの恋と魔法」、「トリガール!」など映像化作品多数。アプリゲームがユーザー数全世界2000万人を突破したメディアミックスプロジェクト『BanG Dream!』のストーリー原案・作詞等幅広く手掛けており、若者への影響力も大きい。2022年には大垣市「奥の細道むすびの地大垣」交流大使に委嘱。
樽見鉄道のブルーと赤と白の車体、あれはおれの友だちがデザインしたんだぜ、というのがちょっとした自慢というかエピソードで、今まで人に何度も話したことがある。高校の友人が、確か中学生のときに車体のデザインコンクールに応募して採用されたのだが、彼は毎日、自分のデザインした列車に乗って登校していた、というのがエピソードとして完成度が高い。
今回、樽見鉄道の小説を書く機会をいただいて、僕もブルーと赤と白の車体に乗って、旅をした。途中駅のいくつかで降り、素敵な出会いなんかもありつつ、最終駅に辿り着いて、淡墨桜を見上げた。桜の季節ではなかったけれど、何度か見たことのあるその桜の満開を記憶から引っ張り出して重ねた。
ここでまた会おうよ、という約束の小説を書こうと、そのときに決めた。
岐阜県の山あいを走る樽見鉄道は、旧国鉄の路線を引き継いで1984年に開業した第三セクターのローカル鉄道です。大垣から樽見まで、全長34.5kmの道のりには、のどかな田園風景や四季折々の自然が広がります。特に春の淡墨桜は全国的にも有名で、桜のトンネルを走る列車は多くの人に愛されています。地域住民とともに歩んできた歴史が息づく、あたたかみのある鉄道。昨年2024年には開業40周年を迎えています。
小説列車のために沿線の撮影を担当した、写真家。
1982年岐阜生まれ。建築士として企業に勤める傍ら、2012年から⾵景や家族写真をメインとしたフリーランスフォトグラファーとして活動を開始。2023年に写真家としての活動に注力するため『株式会社オフィスK』を設立し、写真を活用した地方創生に関わる事業を展開。地元民すら知らない絶景の掘り起こしと発信を得意とし、代表作「月と岐阜城」が世界的なムーブメントに。
coming soon
小説列車プロジェクトは、大垣市を起点に走る樽見鉄道が、40年にわたって支えてくださった地域の皆さまへの感謝を込めて始めた、今回で初となる企画列車です。中村航さんとともに、物語の力で鉄道や沿線の魅力を再発見し、多くの方に親しみや共感、そして愛着を持ってもらえるきっかけをつくります。そして、樽見鉄道が育んできた風景や記憶が、新たな視点から語られ、地域の魅力発信へとつながっていくことを目指しています。